不安と恐怖に寄り添う時間
認知症の患者様。
マッサージをして5分ほどしてから
「私はまた失敗したんだね・・・」と悔しそうに話す。
理由を尋ねると
「だってまた知らないところに来ている」と。
マッサージを受けるまでの過程を丁寧に説明すると少し落ち着く。
「ずっと不安、ずっと怖い」
「『ママ』と子供たちに呼ばれていたころが一番幸せだった」
「今はだれも相手してくれない」
と話す。
そうですか
そうですか
と、傾聴。
診察を受けたことも忘れているから
もしかしたら
マッサージを受けたことも忘れるのかもしれない。
それでも、このマッサージで感じた感覚は
きっと体は覚えている。
体と心はつながっているし…
きっとこの時間も意味がある…
こんなことしかできませんが
心を込めて続けていきます。
お時間があればお立ち寄りください。
リラクゼーションルーム
平良 文乃(精神保健福祉士兼セラピスト)