外来リラクゼーションルーム「不完璧主義のすすめ」
ご家族様の体にふれていると
「この方は完璧主義なんだな・・・」
と、体から伝わってくることがあります。
私のこれまでの経験で、完璧主義の方は
自分を許すことが難しいため
ちょうどいい塩梅で手を抜くということができないようです。
自分を否定し
自分に厳しい
人に認めてもらいたいために、与えてばかり。
その割に、相手からの優しさは素直に受け取れない。
自分なんかに受け取る価値はないもの・・・
と、どこかで思っているから。
ご家族様の体から伝わってきたメッセージは、極力お伝えするようにしています。
そうすると、ポロポロ涙を流される方が多いです。
涙は心の浄化。
これまで、人に気を許すということも少なかったと話されるご家族様。
マッサージで、こりかたまった心がほぐれる様子が見えます。
「完璧」とはなんでしょうか。
あなたが描いている「完璧」とはいつ出来上がった概念ですか?
意外とそれは、せまいせまい世間の声ではないでしょうか?
何かに追われているようで、焦っているときは自分に問うてください。
「私は私のままで十分完璧で、愛される存在。
さてさて、そんな私は今から何をしよう」と。
何をしても、何もしなくても完璧だと伝えて、
それからどんな行動に出るか選んでください。
あなたの行動の主導権はあなたが持っていることを
忘れないでください。
不完璧主義が、本来の完璧な姿へと導くヒントだと
私は思っています。
平良文乃(精神保健福祉士兼セラピスト)